近年よく耳にする「パワーカップル」ですが、具体的にどのようなカップルのことを指すのかご存じない方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、パワーカップルとはなにか、パワーカップル向きの住宅ローンの種類や注意点を解説します。
マイホームの購入を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
館林市の売買物件一覧へ進む
パワーカップルとは?住宅ローンが組みやすい?
パワーカップルとは、夫婦またはパートナーがそれぞれ高収入を得ているカップルのことを指します。
しかし、具体的にどのくらいの収入があればパワーカップルと呼ばれるのか、はっきりとした定義はありません。
パワーカップルの年収とは
一例として、三菱総合研究所では、夫が年収600万円以上、妻が年収400万円以上、世帯年収1,000万円以上の夫婦をパワーカップルと定義しています。
一方、ニッセイ基礎研究所では、世帯年収が1,400万円以上ある夫婦をパワーカップルとしています。
このようにパワーカップルの定義は異なりますが、共通しているのは、夫婦またはパートナーそれぞれが高収入であることです。
パワーカップルの経済力と住宅ローン
パワーカップルは、一般的に夫婦やパートナーが共働きで、平均以上の世帯年収を得ていることが特徴です。
このような高収入の状況は、住宅ローンの借り入れ可能額に大きく影響を与えます。
住宅ローンを利用する際、金融機関は申込者の経済状況を厳しくチェックします。
審査を通過するためには「安定した収入がある」と金融機関に認められることが重要です。
パワーカップルの場合、夫婦それぞれが高い収入を持っているため、一般的には高額な住宅ローンの申し込みが可能です。
夫婦の収入を合算して住宅ローンに申し込めば、多額の借り入れが見込めるため、高価格帯の住宅の購入が現実的になります。
たとえば、夫の年収が600万円、妻の年収が400万円の場合、住宅ローンの借り入れ額は7,000万円~1億円ほどの範囲内で設定が可能です。
また、それぞれが個別に住宅ローンを契約することもできます。
ただし、住宅ローンは長期間にわたって返済をおこなうため、将来の収入の変化に対処できるように資金計画を立てることが大切です。
パワーカップルと言えど、夫婦がそれぞれ現在の収入を維持し続けられるとは限りません。
たとえば、出産や親の介護、病気などになった場合、出費が増えてローンの返済が困難になる可能性があります。
借り入れ額を世帯年収の5倍に制限すれば、将来の不確実性に備えられます。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
館林市の売買物件一覧へ進む
パワーカップル向きの住宅ローンは3種類!
パワーカップルに限りませんが、夫婦で契約する場合の住宅ローンは以下の3種類です。
●連帯保証型住宅ローン
●連帯債務型住宅ローン
●ペアローン
それぞれの住宅ローンの特徴は、以下のとおりです。
連帯保証型住宅ローン
連帯保証型住宅ローンは、一方が主たる債務者(借主)となり、もう一方が連帯保証人として契約します。
主たる債務者が支払いに遅れた場合、連帯保証人が支払い責任を負います。
ただし、連帯保証人は支払いを保証する役割を持つものの、購入した不動産に対する共有権は持ちません。
そのため、連帯保証型を選ぶ際は、夫婦の信頼関係や経済状況を考慮し、どちらが主たる債務者となるかを決めることが重要です。
連帯債務型住宅ローン
連帯債務型住宅ローンは、夫婦が共同で債務者となる方式です。
夫婦双方が債務者となるため、金融機関はどちらにも支払いを求めることができます。
連帯債務型の利点は、夫婦双方の収入を合算してローン審査するため、高額な借り入れが可能です。
また、購入する不動産は共有名義となり、夫婦の持分割合に応じて共有します。
お互いが不動産の所有権を持つことができ、夫婦の共同出資として不動産を所有することができます。
そのため、連帯債務型住宅ローンは、信頼関係がしっかりと築かれているパワーカップルにとって、適した選択肢でしょう。
ペアローン
ペアローンは、夫婦それぞれが自己名義で住宅ローンを組む方法です。
それぞれが独立して債務を負担し、お互いが連帯保証人となる場合が一般的です。
たとえば、住宅ローンの借り入れ額が6,000万円の場合、夫名義で3,000万円、妻名義で3,000万円と分けて借り入れをおこなうことができます。
ペアローンを利用すると、夫婦それぞれの収入を最大限に活用し、より大きな金額の住宅ローンを借りることができるメリットがあります。
また、夫婦それぞれが団体信用生命保険に加入できるため、一般的な生命保険と比べて保険料が低く抑えられ、経済的です。
夫婦それぞれが住宅ローン控除の対象となるため、節税効果も期待できます。
住宅ローン控除をおこなうと、10年~13年にわたって年末のローン残高の0.7%を所得税から差し引くことができます。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
館林市の売買物件一覧へ進む
パワーカップルが住宅ローンを組むときの注意点
夫婦が住宅ローンを利用する際には、お互いの収入や職業によって、適切に資金計画を立てることが大切です。
パワーカップルが住宅ローンを組むときの注意点は、以下のとおりです。
注意点①ペアローンの返済責任
ペアローンは、夫婦がそれぞれ別々に住宅ローンを組む方法になるため、夫婦双方の収入を最大限に活かし、より高額なマイホームの購入が可能となります。
しかし、ペアローンを利用する際には、夫婦双方が住宅ローンの返済責任を負うことになります。
どちらかが働けなくなるなどで世帯収入が減少した場合でも、2つのローンの返済を続けなければなりません。
したがって、将来的に片方の収入に変動があるかもしれない場合や、出産・介護などで仕事を辞める可能性がある場合は、慎重な計画が必要です。
また、ペアローンでは、夫婦それぞれが団体信用生命保険に加入することが一般的です。
どちらかが亡くなった場合、亡くなった方の借り入れ分を保証しますが、生存している方の借り入れ分には適用されません。
そのため、保険の内容を十分に理解し、万が一に備えて適切な保障を確保することが必要です。
注意点②贈与税
パワーカップルが連帯債務型住宅ローンやペアローンを選択した際、購入するマイホームは共有名義になります。
この際、借り入れ金額の割合に応じて持ち分の登記をおこなう必要があります。
たとえば、5,000万円のマイホームを購入するために、夫が2,500万円、妻が2,500万円の借り入れ金額で住宅ローンを契約した場合、持ち分割合は夫50%、妻50%です。
もし夫40%、妻60%と違う割合で登記をおこなった場合、妻の持ち分が実際の借入比より10%多くなるため、その差額分が贈与とみなされ、贈与税が課される可能性があります。
そのため、住宅ローンを組む際は持ち分割合を事前に計算し、それに基づいて登記をおこなうことが重要です。
注意点③離婚時の手続き
万が一、離婚する事態になった場合でも、住宅ローンの返済はそのまま継続されます。
ペアローンを利用している場合、共有名義のため引き継ぐ方の単独名義に変更する必要があります。
住宅ローンの返済が厳しい場合は、金融機関の同意を得て任意売却し、返済に充てることも選択肢の1つです。
しかし、売却するには夫婦双方の合意が必要なため、どちらかが反対した場合、勝手に売却することはできません。
そのため、単独名義での住宅ローンよりも手続きが複雑となり、多くの場合、専門家の助けを借りて進めることになります。
夫婦でペアローンを組む際には、このような将来的なリスクと手続きの負担を理解し、事前に対策を考えておくことが重要です。
たとえば、離婚時の住宅ローンの扱いについて夫婦間であらかじめ話し合い、合意書などにその内容を明記しておくことが望ましいです。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
館林市の売買物件一覧へ進む
まとめ
パワーカップルとは、世帯年収が1,000万円以上の夫婦またはカップルのことを指します。
パワーカップルが利用できる住宅ローンの種類は、連帯保証型、連帯債務型、ペアローンが挙げられます。
住宅ローンを組む際の注意点は、ペアローンの返済責任や贈与税、離婚時は手続きが複雑になる点です。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
館林市の売買物件一覧へ進む